私、脊髄小脳変性症です。kiki ’s blog

母方の家系の遺伝性脊髄小脳変性症(SCD6)を発症しました。私がどんなふうに生活しているのか知ってもらえたら同じ病気の人の何かの励みや参考になれば幸いです。落ち込む時もありますが一生懸命生き抜く事が母との約束でもあります。

48歳、シングルマザーが家を買えた その二

そのまた翌年・・・

私は毎年1月より前半の運気が上がる土星人のマイナスなので、何か大事なことを始めるには1月からが多いです。

一生に一度のマイホームの購入なので、1月から動き始めることにしていました。

この年はマンションだけではなく一戸建ても視野に入れました。

管理費や修繕積立金が一生かかるマンションは老後しんどくなるかもしれない・・・

と思ったからです。

手持ちの貯金と月々の返済を考えると、新築の物件なんてとんでもない・・・(-_-;)

中古ばかりを探し求めて、平日の夜はネットで検索、土日のどちらかで現地を見て回る・・・事を1か月続けた辺りで、ふと息子が

「地元でもかまわんで・・・」

と言いました。

以前から「この辺は変な奴ばっか・・・」と地元批判を続けてきた息子・・・

私も、「離婚してしまったし、心機一転 違う所で暮らしてみるのもいいかも・・・」

と思っていたので、地元から離れて物件を探していました。

この時、頭打ちしていた物件探しに初めて地元を入れて検索した時、数件の中古の物件の中に一つ新築のような物件に目が留まりました、

価格も希望範囲内でした。1780万円!!

この価格!まじか?!

早速、翌日不動産屋さんに問い合わせすると

「物件をご覧になります?」と言われ、

「行きます!」と即答。

「いつ来れますか?早めがいいと思います。」

「明日仕事帰りに行きます。夜7時頃でもいいでしょうか?」

「大丈夫です」

と話が進み、翌日物件を見に行くことにしました。

不動産屋さんの担当者の方が、暗い中物件を確認できるようにつけれるだけの電気をつけ、物件の前で待っていてくれました。

暗かったので、細かいところは見えなかったのですが、明らかに新築・・・

理由を伺ったら、この物件はたってから1年を過ぎたので「新築」とは言えない物件で、しかも元の売り主さん(建築会社の社長さん)が病気で会社をたたんだので、懇意にしていた今の不動産屋さんに売ったので価格も安くなっている・・・という事でした。

その場で「この物件を抑えるなら、手付金が必要です。10万円位何とかできますか?」

といわれ、少し怖くなりました。

よくある、詐欺ではないだろうか・・・

10万円持ち逃げされるのではないか・・・

押しつけがましくはないけど・・・ちゃんとした服装だけど・・・大丈夫かな?

でもこの物件いいぞ~!(◎_◎;)

そうなんです、この物件がある地域は、すぐ近くに地元では有名な神社があり、大通りから少し入った静かなところ、公園も近いし学校も近い、銀行も近いしスーパーも近い、駅から普通に歩いて7分くらい・・・

住んでいる地域からすれば歴史のある閑静な住宅地・・・ちょっと格が違う地域だったんです。

深く考える時間もなく、いつもだったら風水は・・・?とか、細かくチェックして考えて決めるのに、暗いリビング・・・懐中電灯の中で決断を迫れられました。

「わかりました。明日手付金をお支払いします。この時間でもいいですか?」

としました。

帰ってから、この不動産屋の会社をネットで調べましたよ・・・

変な口コミはありませんでした。

でも「こんな話があるかぁ?」とまだ半信半疑な思いはぬぐえませんでした。

次の日、手付金を払った後、不動産屋さんの担当者の方はいいました。

「中国の方からも購入の話が来てたので・・・」

当時も”爆買い”がニュースとなっていて、日本の物件を中国の方が買いあさる・・・という事を、あまりよく思っていなかったのでしょうか?

ありがたい事に「私に・・・」と思っていただけたようでした。

 

この担当者の方でなければ家は買えていなかったと思います。

48歳で、しかもシングル、正社員3年目、30年ローン・・・

息子が28歳だったのも大きかったと思います。

私の仕事が福祉系だったことも大きかったと思います。

物件の手付金を払った後、ローンの事で大手銀行に相談しに行っていたこともよかったと思います。

 

話はとんとん拍子に決まり、全くわからない購入の手つづきを丁寧に教えてくださり、言われたとおりに必要書類をそろえ、何度か物件に足を運び、他市にある不動産屋さんも伺い、契約を終えました。

引き渡しの当日、鍵をもらい、息子と一緒に物件の外観や内装をチェックしました。

ベランダの屋根や玄関のエクステリヤは不十分でしたが、これから自分の好きな玄関にしていく楽しみがあったり、何度か物件を見ていくうちに、自分がしたかった家の仕様がすでに装備されていて、何よりもベランダが南向きだったことに感激しました。

それから、日を追うごとに「ここで良かった・・・」と思う毎日でした。

心配していた月々の支払いも、以前住んでいたマンションより1万8千円も安くなり、固定資産税を払っても、月々1万円は負担減となりました。

 

それから、半年後に病気の告知を受けたのです・・・

 

今では息子がちゃんと正社員で働いているので安心です。

息子も、私が見つけたこの家だけは

「信じられへん・・・この家が月こんだけ?」って言います。

一生もんの買い物を大変満足にすることができて幸せです。

 

 

誠コーポレーションの中沢さん・・・年賀状いつもありがとうございます。

病気になったことは言えてないけど・・・中沢さん言ってくれましたよね、

「気を付けてくださいね、家を買って大病される方が多いんです」

って、その通りになっちゃいました。(*´ω`)

でも大丈夫です。なんとしてでもあの家は守りますから・・・