私、脊髄小脳変性症です。kiki ’s blog

母方の家系の遺伝性脊髄小脳変性症(SCD6)を発症しました。私がどんなふうに生活しているのか知ってもらえたら同じ病気の人の何かの励みや参考になれば幸いです。落ち込む時もありますが一生懸命生き抜く事が母との約束でもあります。

遠い記憶の中に登場したものが家にありますか?

30年前お母ちゃんが買ってくれたミシンが壊れました。

ズボンのすそ上げをしようと久しぶりに押し入れから引っ張り出したんですが。

スイッチも入りません。

すごい重たいので、非力になった私は押し入れの引き戸にあたって壊れないかと

ひやひやします。

引きずって畳が切れないように、ちょっとづつ持ち上げて台の上に置きました。

 

30年前はミシンがしゃべったのに驚きましたが、今では機械は将棋まで指します。

声をかければ冗談も言ったりします。

びっくりです(/・ω・)/

 

「レバーを下してください」

ミシンをかける時に布を抑えるレバーを下げなければしゃべって教えてくれたんです。

ちょっとうるさかったんですが、あの頃の最新です。

 

ミシンの営業の人が家に来て、母が買ってしまいました。

押し売り?もしかしたら買わされたのかも…

結構高かった。

今の通販で売っているミシンの10倍ぐらいしました。

しゃべるし…

 

壊れたので処分しようとしたけど、死んだお母ちゃんが買ってくれたものだから迷っていました。

彼に話したら「そら、ほかしたらあかんやろ」って言われました。

 

彼の家はいらないものばかりでいっぱいです。

片づけても物が沢山あるので片付きません。

私は何かと断捨離派で、いらないものは処分します。

定期的に使わなくなったものを処分するとスッキリするので、私の家にはあまり物はありません。

 

でも振り返ってみると愛着のあるものって少ない…

記憶の中に登場するものが家の中のどこのあるんだろう。

子供の写真や小学校の作品集は置いていますが、家を引っ越す度に少しづつ無くなっていったような気がします。

 

最初の結婚をしてから、6回引っ越したかな?

その間離婚もしたし…

 

思い出も、思い出の中に登場するものもすべていつの間にか残っている…

そんな人生になれたら良かったな…

 

これからは、記憶の中の品物を懐かしむことができるように、出来るだけ長く使えるものを買わなきゃいけませんね。