【追悼】愛犬チーちゃんはいつまでもおるで~
昨日彼の愛犬チーちゃんが亡くなりました。
毎週金曜日に美容院に行く彼のお店の看板犬です。
お客さんにも可愛がられて、仲の悪いお義父さんとお義母さんの間を繫げていた、我慢強いお利口さんの男前シーズーでした。
まだ14歳なのに、シニア犬の仲間入りをしたばかりなのに、ここ半年ほど具合の悪いことが多く、病院に定期検診に行ってはレントゲンやら血液検査をして、心臓が悪いとか、肺が白くなっているとか・・・だったので薬をご飯に混ぜていました。
チーちゃんは一人っ子の彼の逃げ場でもありました。
怒鳴りこんでいるお義母さんに
「チーちゃんが怖がるやろ!」
と言えばおさまり、チーちゃんに
「うるさいなぁお母さん・・・」と言えば、お義母さんを黙らせることができました。
私の方が新入りで、3年くらいしか顔を見せていないので、言う事を聞いてくれることはなかったです。
お散歩の時も
「しゃぁないなぁ…行ったるわ・・・」って感じでした。
ふわふわした毛並みが柔らかく、クールな彼は、一昨日夜、彼の家に来てから朝まで落ち着かないでうろうろしては水飲み場に行き、
「ヘッヘッケホッケホッ」っと咳をしては立ち止まり、よたよたと歩いては伏せ、を繰り返していました。
彼は一晩中、よたよたするチーちゃんの近くで、うとうとしながら時々さすっていたようでした。
朝早く、お義母さんの家にチーちゃんを連れて行くと、帰って来て3時間ほど仮眠をしてお店に行きました。
お昼すぎ「もうあかんかもしれへんっておかんが言うてる。」
とメールが来たので、夕方見に行くと、
チーちゃんは立ち上がってお座りしたまま迎えてくれました。
いつものように吠えて
「ようきたなぁ!仕事がんばってるかぁ!わんわん!!」
って感じじゃなくて、私の顔をじーっと見上げているだけでした。
「夕方病院に連れて行くから店番おねがいできるかな?」
ってことになって、私は店番、チーちゃんは病院へ行きました。
おしっこが出ていなかったので、抜いてもらっている・・・
という事だったので、終わったら帰ってくると思っていたのに、
「あかんかった・・・蘇生できんかった・・・」
のメール・・・(@_@。
連絡を聞いてお父さんは、しばらくしてチーちゃんの寝床を泣きながら片づけ始めました。
これからは、お義母さんとけんかをしても
「な、チーちゃん・・・」
といって、紛らわすことができません。お義父さんの逃げ道もなくなりました。
チーちゃんはまだぬくもりのある体で帰ってきました。
寝ている腰のところからお尻をなでると
「何さわんねん!なんかようかぁ?」って頭が上がってきそう・・・
3年しかいてない私でも虚しい気持ちでモヤモヤするのに、この家族は・・・
ふと、店の中を広い空間で見たら、お義父さんお義母さんと彼がバラバラに店の中に点在してて、それぞれがお店の用事をしている。
チーちゃんはお義母さんがいつも座るテーブルの上のお気に入りの毛布の上に寝ている。
一瞬「どうしたんかな・・・?」と思ったが、それぞれが離れて仕事をしている空気感。視線を合わせない立ち方・・・
動かないチーちゃんを真っ向から視界に入れることができないみたいでした。
これからこの家族をまとめるのは何やろ?
今日はお昼からお葬式となる。私もペットのお葬式は初めて・・・。
チーちゃんはいつものように美容院に行き、キレイにしてもらうようです。
お店を昼から閉めてお寺でお経をあげて頂き、火葬してもらったら四十九日はお義母さんが見守るらしい。
そのあとお寺に埋葬するらしい。
四十九日は遺骨のチーちゃんに語りかけて家族がまとまるかもしれない。
いや、これからもきっとチーちゃんが居る時と同じように、お義父さんは
「なぁチーちゃん・・・」といい、お義母さんは
「チーズに笑われるで!」といい・・・彼は
「チーちゃん頼むわぁ、どうにかしたって~」
と言うだろう・・・合掌(ノД`)・゜・。